『警備隊長の仕事』
我家には、警備隊長の父がいます。ちなみに隊員はいません。
仕事は、家中の電気を消して回ることです。
仕事に窓の戸締りは入っていないので、戸締りはまったく確認しません。😓
警備隊長は、夜の9時頃になると、門灯、玄関灯、玄関や脱衣場・風呂場の電灯、風呂の給湯器の電気と、あらゆる電気を消して回ります。家族の都合も聞かず、いきなり電気を消すのです。
でも、警備隊長にも温情があり、父、母がいる居間の電灯や、父、母が見ているテレビの電気は消しません。なんと温情深い警備隊長でしょう。
こちらが文句を言うと、何事もなかったように、その場を立ち去ります。夫がきつく言うと、
と、怒りだすのですが、電気代は私たちが支払っているので、そのことを言うと「えっ!!」という顔をして、何事もなかったように、その場を立ち去ります。
しかし、職務に忠実な警備隊長は、これでひるむことなく、しばらくすると、怒られたことなど覚えていないかのように(実際、覚えていないのですが。)同じ行動を繰返すのです。
想像してみてください。
シャワーを浴びていて、突然、お湯が水になる恐怖を。何事かと給湯器のコントロールパネルを見ると電気が消えているのです。😱
風呂場の電灯は、脱衣場に父が入ってくるとわかるので、消されるのを大声で阻止できるのですが、廊下にある脱衣室の電灯スイッチや、台所にもある給湯器のコントロールパネルのスイッチを消されるのは阻止することができません。
「スイッチに電流を流したら(田畑に設置する害獣対策の電気柵のように。)」という悪魔のささやきが聞こえてきそうです。(ちなみに、母のように幻聴が聞こえるわけではありません。)😈
『警備隊長の残業』
警備隊長の仕事終了(就寝)を確認すると、夫が戸締りを確認し、門灯、玄関灯をつけ、浴室のカビ防止に乾燥器のタイマーを入れます。
戸締りをたまに忘れているらしいのですが、警備隊長の仕事ではないので、文句は言えません。
これで一日が無事?終了と言いたいのですが、警備隊長には、残業という奥の手があります。😭
父は年齢のせいか、夜中に何度も起きてトイレに行きます。その際、警備の仕事を再開するのです。門灯、玄関灯を消し、浴室の乾燥器のコンセントを抜きます。(乾燥器は、タイマーの消し方がわからないらしく、ごていねいにコンセントを抜きます。)
またまた、悪魔のささやきが聞こえてきそうです。😈
さすがに、夜中の残業を阻止することはできないので、警備隊長が定年退職するまで、がまんの日が続くのでしょう。