認知症・父のやんちゃ!

   (最終更新日:2018.01.8)

11.父・母にとって、夫は泥棒!?

 『被害妄想が1日の活力源?』

父・母の毎朝の日課は寝床での会話です。

本人たちは、小声で喋っているつもりなのでしょうが、二人とも耳が遠いので、大声になっています。日課は、夫が出勤のため家を出る時間(朝、6時頃です。)に行われます。大声なので、父、母の会話の内容は夫に丸聞こえです。(会話と言っても、ほとんど父が喋っているのですが。)

ばあさんを病院に連れて行くけど、ようわからんなぁ。

私、元気やのに病院に連れて行かれるねん。

病院代、財布渡してるけど、大丈夫か。

要は、母を病院に連れて行くということで、病院と結託して?夫がお金をくすねていると疑っているのです。どうも、母が病院に連れて行かれることを問題にしているわけではなく、そのことを利用して、夫がお金をくすねていると思っているようです。
夫の名誉のために言っておきますが、夫は、病院での支払いの際、財布からお金を出すところを見せて、領収書とお釣りを説明しながら、渡しています。
(私も何度かついて行ってるので断言できます。って、読者のみなさんに断言しても…。)😭

日課の会話はまだ続きます。

この前、銀行で下ろしてきたお金ないね。ばあさんのお金あるか。

私のお金はあるで。

家に泥棒飼ってるみたいやなぁ。一回、警察に言わなあかんなぁ。

はぁー。

二人の会話は、父の大きなため息で終わります。(ため息をつきたいのは、夫の方です。)😤
私の家族の名誉のために言っておきますが、父と母は、2か月に1度、お互いの年金を下ろしに銀行に行きます。そして父は、そのお金をどこかに隠すのですが、その隠した場所を忘れ、ない、ない、と騒ぐのです。ないからには、家族が盗ったはずだとなるわけです。

夫は出勤の際、このような会話に見送られて家を出るのですが、何か悲しくなるそうです。
父、母は、家族と話をする際、こういったことを一切、言わないのですが、父がお腹の底でそのように思っているのかと考えると、いい気がしません。(母は、朝の会話を忘れていると思いますが…。)

警察に行きたいのやったら、とっとと行って。警察に行って、相手にされへんかったらわかるわ。でも、そのこと、すぐに忘れるでしょうけど…。

『認知症は男性の方が手に負えない?』

母は、要介護1の認知症で通院していますが、物忘れがひどくなり、怒ったり、泣いたりと、情緒不安定になっています。😥

父の場合、確実に認知症と思われるのですが、何と言って病院に連れて行くかを考えると、憂鬱になり、ついつい、そのままにしています。父も物忘れがひどくなり、お金に対する執着心や猜疑心が強くなり、怒りっぽくなりました。😰

困ったことに、お金に対する執着心や猜疑心が強い状態で、物事の判断能力は、そこそこキープされています。😱

そのため、「二人で銀行に行くの危ないから、代わりにお金下ろしてこよか。」といっても、「騙される」という判断能力が働くのか、「うん」と言いません。市役所等から大事な書類がきても、同じく「騙される」という判断能力が働くのか、私たちに見せずに、書類をしまい込んで、そのことを忘れてしまいます。

お願いだから、父の判断能力さん、記憶力さんと一緒に衰退して。

このような状態が続くうちに、父は、段々と家族に疎んじられるようになってきました。
認知症って、つくづく因果な商売(いやいや、病気)ですよね。

認知症の初期の頃は、ある程度、自分のことは自分で出来、物事の判断能力もそこそこあります。で、父や母の症状がでます。この時期が一番、扱いにくいかもしれません。とにかく、相手のフィールド(言っていること)で話をせず、聞き流すことが得策かと思うのですが…。

お薦めグッズ

  1. 33.ハンドリベッターを使った玄関扉の施錠策
  2. 31.徘徊予防に便利なおすすめベビーゲート
  3. 25.認知症の徘徊予防策その1
  4. 21.認知症ケアの必需品「お薬ポケット」
  5. 14.介護の救いの神!おすすめ「宅配弁当」

最近の記事

過去の記事

PAGE TOP