認知症・父のやんちゃ!

   (最終更新日:2018.01.7)

12.両親が仲良くお買い物、そこに悲劇が

『行きはよいよい、帰りは怖い ♪♪♪』

父と母は二人で仲良くお買い物に行きます。

それは、二人が認知症になっても、父が杖をついて歩くようになっても同じです。
そのため、悲劇は起こります。😱
悲劇が起こっても、そのことを二人が覚えていない?ためか、悲劇は繰り返されます。😱😱

ある日、例のごとく二人で近所のスーパーに買い物に出かけました。しかし、帰ってきたのは母一人でした。

あれっ。お父さんは?。

知らん。途中でおらへんようになってん。

知らんって、お父さん、足悪いのにほったらかしにしてきたん。

知らん。

足の悪い人をほったらかしにして、自分だけ先に帰ってくるとは、あきれるばかりです。
まあ、そのうち帰って来るだろうと思っていましたが、待てど暮らせど帰ってきません。心配になり、その辺を探しに行こうとしたところ、近所の奥さん(友人)から電話がありました。

「うちの家の前で座り込んでるの、あんたとこのお父さんと違う?」
慌てて、夫と友人宅に行ったところ、父が友人宅の前に座り込んでいました。我家と友人宅は、距離にして50メートルぐらいの非常に近い距離です。その50メートルが歩けずに力尽きていました。😰

駆け付けた時は、立ち上がることもできず、夫が抱きかかえながら我家に連れ帰るという状態でした。父が背負っていた小さなリュックサックを私が持ったのですが、このリュックの重いこと。リュックの中を確認すると、割れた卵のパックと、多くのワンカップのお酒(のみ)が入っていました。

あれほど、重い買い物は、私たち夫婦が買い物に行くと言っているのに。私たちにお金を預けるのが嫌なばっかりに、こんなことになったのです。😤
まさに、「行きはよいよい、帰りは怖い。怖いながらもお買い物、お買い物 ♪♪♪」なのです。
まあ、リュックに入っていたのが、お酒ばっかりというのも父らしいですが…。

家に帰りつき、父が元気を取り戻してからは、「ほったらかしにして、帰った。」、「いや、途中でおれへんようになった。」と父、母で喧嘩となりました。

こんな事件があったので、父は懲りて、もう買い物には行かないのかなあと思いましたが、翌日から、また、二人で買い物に出かけるではありませんか。
「行きはよいよい、帰りは怖い。怖いながらもお買い物、お買い物 ♪♪♪」という替え歌を歌って、行くの止めさせようと思ったのですが、恥ずかしいので止めました。😊

父、母は、いくら、私たちが買い物に行くと言っても、聞く耳を持ちません。そのため、買い物から帰ってきたとき、1人減っていないか心配な毎日を送るはめとなりました。(逆に、1人増えて3人になってる方が、もっと怖いけど…。)😱

 『二人でお買い物から、私がお買い物に』

それからしばらく経ったある日、二人で買い物に行き、一人減って帰って来るという事件がまた、起こりました。😱

前回のこともあるので、さっそく捜索開始です。ところが、父は、捜索網に引っ掛かりません。スーパーからどの道を通って帰って来るのか、母に聞いても要領を得ません。(認知症の母に聞いた私がバカでした。)そうこうしているうちに、父を見つけた人が、父が座り込んでいることを伝えに来てくれました。その人は、父のことを知っていたみたいです。

近所のスーパーから我家までは、長い階段を上るのが近道なのですが、足の悪い父は、長い階段を嫌って、遠回りして帰ろうとしたようです。またまた、卵のパックと、多くのワンカップのお酒(のみ)が入った重いリュックを持って…。

さすがに、2度もこういう体験をした父は、買い物に行かなくなり、母も、一人で買い物に行くのが嫌なのか(ほったらかしにして、帰って来るくせに。)「二人で仲良くお買い物」は過去の出来事となりました。代わって、私が「一人で重い目をしてお買い物」となったのです。😭

父は、この事件をきっかけに、歩くことが怖くなったのか、家の前を歩くだけのミニ散歩にも出なくなりました。なんとも極端な話です。

認知症の進行抑制のためにも、歩くことが大切であると医師から助言されました。でも、本人の体力に見合った歩き方をしないと、歩くことがトラウマとなり、外に出なくなるというバットな結果となります。何かあったとき、家族が直ぐに駆けつけられるよう、家から近い範囲で散歩コースを決め、そこを何往復するという手法を習慣づけできればと思います。

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