みなさん、お薬の分包ってご存知ですか?。薬局で処方薬を購入する際、一回に飲む薬すべてを裸にして一つの袋に入れてくれるものなのですが、お年寄りや認知症の方に、すごく便利なものなのです。今回は、その分包についてご紹介します。
お薬の分包ってご存知ですか?
お年寄りが薬を飲む際、薬が何種類もあると、どの薬を飲んだのかわからなくなったり、薬を包装から外すという細かな作業もしづらいですよね。
こう言った悩みを解決してくれるのが、薬の分包なのです。
分包は、1回に飲む薬をひとつの袋にまとめて入れてくれるものです。
それも、薬を包装から出して裸にして。
おまけに、分包の袋には、いつの分か(年月日)、いつ飲むか(朝食後、昼食後等)、誰の薬か(氏名)といったことを印字してくれます。
残念ながら、「絶対、飲めよ!」などの励まし?の言葉は印字してもらえません。😢
下の写真は、父、母の分包です。分包に、いつの分か(年月日)を入れると、飲み忘れた際、余計にややこしくなるので、私の場合、いつ飲むか(朝食後、昼食後等)、誰の薬か(氏名)のみ印字してもらっています。
ちなみに、「昼食後」、「寝る前」が母の薬で、「朝食後」が父の薬です。要介護4の母と、要介護1の父では、母の方が圧倒的に薬の種類が多いことがわかります。ピンクの付箋の箇所に父、母の氏名が印字されています。
まさに、至れり尽くせり、女王様気分になれる?薬の分包なのです。
薬を分包してもらうには
分包は、薬局で薬をもらう際にお願いするのですが、無料サービスではありません。資本主義の日本で、そんなおいしい話はないのです。😓
ただ、1か月分の薬を分包してもらうのに、掛かる費用は、200円程度です。(1回当たりに飲む薬の数、1日当たりの回数、分包してもらう日数などにより、費用は変わります。)資本主義の日本も捨てたものではありません。😀
ただ、注意しなければならないことは、医師に分包にして欲しいことを告げ、処方箋にそのことを記載してもらう必要があるということです。
なぜなら、分包も保険の対象となっており(だから、数百円の支払いで済むのですが。)、便利だからと言って、誰でもかれでも、分包していたら、健康保険代が高くついてしかたがないからです。お上も厳しいのです。😱
なので、「認知症と高齢のため、薬を包装から取り出すのが東大入試より難しい。」等々、お涙頂戴ものの話をしなければなりません。(そんな、大げさな話ではないのですが…。)
分包の便利さは、一度、味を占めると、止めれなくなるお菓子のような存在なのです。😍
みなさんも分包の甘美な味を味わってみてはいかがですか。