介護認定の手続きについては、前回、触れましたが、実際、母の場合どのようにしたのかをお伝えします。
1.認知症専門医(「物忘れ外来」など。)を受診する。
病院の「物忘れ外来」を受診した際の母は、別人と思えるほど、しっかりとしていました。医師の質問に対し、
別の質問に対しては、
さらに、
という調子です。知らない人が聞いたら、なんで、病院に連れて来たん?となりますよね。
医師の前では、母のように急にしっかりとする人が多いと聞きます。病院に連れて行くときは、一緒に診察室に入り、ほんとうの状態を告げ口することが大切だと思います。介護認定に関し、医師には、役所から患者の病状を確認する「意見書」の提出依頼があります。正確な「意見書」を書いてもらえるよう、日ごろの状態を目一杯、告げ口しておきましょう。
2.市役所の介護福祉課(市町村によって、名前は違うと思いますが。)に「要介護・要支援認定申請書」等の必要書類を提出。
3.介護支援専門員が自宅を訪れ、認定を受ける人やその家族に日常の生活状態について質問し、認定を受ける人がどの程度、日常生活に必要な動作ができるか実際に動いてもらって判断する。
介護支援専門員の訪問は、事前に電話連絡があり、訪問日程を調整してもらえるのでお忙しい方も安心です。
来宅した介護支援専門員に対し、母は病院の時と同じく、別人と思えるほどしっかりと対応します。嘘八百で。
介護支援専門員の方は、MRI検査といった科学的な手法を持っているわけではないので(認知機能テストはされたと思いますが。)、母の嘘八百に騙されないか不安でした。そこで、病院の時と同じく、告げ口作戦を実施したのでした。
介護支援専門員の前では、医師の前と同じく、母のように急にしっかりとする人が多いと聞きます。介護支援専門員に調査票に事実と異なることを記載されないよう、質問毎に告げ口作戦を実施した方がいいと思います。また、介護対象者の生活実態を聞かれたとき、言い忘れがないよう、簡単なメモを作成しておきましょう。
4.市役所が、上記1.の医師に意見書を求め、上記3.の結果と併せて、介護認定審査会で介護の区分(ランク)を決定。
5.自宅に介護の区分(ランク)が記載された「介護保険被保険者証」が送られてくる。
母の場合、「要介護1」に認定されたのですが、この時点では、私と夫で介護できるし、対応の悪いケアマネジャーに当たったらとか考えると、ケアマネジャーを選定することが億劫になり、次の段階に進みませんでした。結局、我家の場合、この時点では、介護認定は必要がなかったかも…。😓