認知症・病院&介護

   (最終更新日:2018.01.2)

8.介護認定の手続き(母の場合)

介護認定の手続きについては、前回、触れましたが、実際、母の場合どのようにしたのかをお伝えします。

1.認知症専門医(「物忘れ外来」など。)を受診する。

病院の「物忘れ外来」を受診した際の母は、別人と思えるほど、しっかりとしていました。医師の質問に対し、

毎日、いろいろと家のことせんとあかんので忙しいです。

嘘つかんといて!。ほとんど洗濯しかしてないやん。

別の質問に対しては、

子ども(孫)が帰ってくると、玄関の鍵を開けなあかんし。

あんたは、オオカミ少年か!玄関の鍵開けるの私やし、子どもが帰ってきたの忘れて、何遍も「子ども帰ってきたか?」って聞いてるやん。

さらに、

新聞、毎日読むの楽しみにしてます。

新聞見るのは、曜日を確認する時ぐらいやん。それに、前の新聞見て、曜日間違えてるし。

という調子です。知らない人が聞いたら、なんで、病院に連れて来たん?となりますよね。
いくら取りつくろっても、認知機能テストやMRI検査で、おてんとうさまは、お見通しよ!

医師の前では、母のように急にしっかりとする人が多いと聞きます。病院に連れて行くときは、一緒に診察室に入り、ほんとうの状態を告げ口することが大切だと思います。介護認定に関し、医師には、役所から患者の病状を確認する「意見書」の提出依頼があります。正確な「意見書」を書いてもらえるよう、日ごろの状態を目一杯、告げ口しておきましょう。

2.市役所の介護福祉課(市町村によって、名前は違うと思いますが。)に「要介護・要支援認定申請書」等の必要書類を提出。

「要介護・要支援認定申請書」には、主治医を記載する欄があったような。そのため、まず、病院に行ったほうがいいと思います。

3.介護支援専門員が自宅を訪れ、認定を受ける人やその家族に日常の生活状態について質問し、認定を受ける人がどの程度、日常生活に必要な動作ができるか実際に動いてもらって判断する。

介護支援専門員の訪問は、事前に電話連絡があり、訪問日程を調整してもらえるのでお忙しい方も安心です。
来宅した介護支援専門員に対し、母は病院の時と同じく、別人と思えるほどしっかりと対応します。嘘八百で。

買い物は、自分で近所のスーパーに行ってます。

買い物というか、ほとんど外に出たがりません。夕食も自分で作れないので、夫が宅配弁当を段取りしています。

お風呂も毎日、入っています。あと、風呂掃除もしないといけないし。忙しいです。

お風呂に入るのを嫌がって、週に1~2回程度しか入りません。風呂掃除はまったくしません。1日うろうろしていますが、洗濯ばかりして、他の家事をしているわけではありません。

介護支援専門員の方は、MRI検査といった科学的な手法を持っているわけではないので(認知機能テストはされたと思いますが。)、母の嘘八百に騙されないか不安でした。そこで、病院の時と同じく、告げ口作戦を実施したのでした。
介護支援専門員の前では、医師の前と同じく、母のように急にしっかりとする人が多いと聞きます。介護支援専門員に調査票に事実と異なることを記載されないよう、質問毎に告げ口作戦を実施した方がいいと思います。また、介護対象者の生活実態を聞かれたとき、言い忘れがないよう、簡単なメモを作成しておきましょう。

4.市役所が、上記1.の医師に意見書を求め、上記3.の結果と併せて、介護認定審査会で介護の区分(ランク)を決定。

5.自宅に介護の区分(ランク)が記載された「介護保険被保険者証」が送られてくる。

「介護保険被保険者証」は、初年度は1年更新、2年目以降は、2年毎の更新だったと思います。更新毎に、上記3.~5.が繰り返されます。当然、主治医の意見書も必要となりますので、認知症の人を病院に連れて行くのが大変で、いつのまにか病院に連れて行かなくなった、ということがないようにしましょう。

母の場合、「要介護1」に認定されたのですが、この時点では、私と夫で介護できるし、対応の悪いケアマネジャーに当たったらとか考えると、ケアマネジャーを選定することが億劫になり、次の段階に進みませんでした。結局、我家の場合、この時点では、介護認定は必要がなかったかも…。😓

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