『「泥棒おるぞ~!!」』
ある日の夜、突然、母がそう言いだし、玄関や窓の鍵を開けたりして外の様子を伺いだしました。もちろん、家族のだれ一人としてそういった声は聞こえません。
いやいや、母が開けた鍵を閉めなければ、それこそ泥棒に入られると思い、鍵を閉めてまわりました。
でも、夜中に鍵を開けられたらと思うと心配になり、夜中、何度も起きて鍵を確認しました。幸い、夜中に鍵を開けることはなかった(母は、いびきをかいて熟睡していたので…。)のですが、今思えば、我家の受難の始まりだったようです。😓
『我家の状況』
我家は、小さな2世帯住宅で、1階に義父・義母の夫婦が、2階に私たち夫婦と子ども2人の合計4人が暮らしています。2階にもキッチン、ダイニング、トイレを作ったため、独立した子ども部屋がなく、勉強はダイニングテーブルで、寝るのも親子4人が川の字になってという状況です。😊
ゆくゆくは、2階のキッチンやダイニングを改修して子ども部屋にと考えていたのですが、我家を襲った受難のお陰でその計画は、はかなくも頓挫しました。
2階にキッチン、ダイニング、トイレを作っておいたことが、後々、おおいに助かることとなるのですが…。
父母の物忘れが段々とひどくなり、病院の「物忘れ外来」を受診し、要介護1に認定されたのは、父が2年前、母が3年前のことでした。
この頃はまだ、自分たちで身の回りのことができたので、朝食、昼食は母が作り、夕食は夫が宅配弁当を手配し、土日の夕食のみ私が作って6人全員で食べるという生活スタイルでした。
今から思えば、ぐうたら主婦の私にとって、天国のような生活でした。
それが、あの夜以降、一変することになったのです。
父の痴呆症は徐々に進行し、母の痴呆症は一気に要介護4となったのでした。
げ、げ、げ、げ~っ。😱