認知症・母のやんちゃ!

   (最終更新日:2018.02.1)

27.徘徊予防策と認知症の母が取った行動2

徘徊予防で門扉を施錠したため、外に出られなくなった母は、車庫からの脱出を試みました。でも、それは私の想定内のこと。車庫もしっかりと鍵を掛けてあります。ところが、母は、私の想定外の行動に出たのでした。

母の行動はすべて想定内

自宅を脱出し、ご近所さんを訪問するという母の認知症による徘徊行動を阻止すべく、門扉と車庫を施錠しました。
門扉の施錠については、門扉をどんなにゆすろうが、わめこうが開けてもらえないと知った母は、次の行動に出たのでした。

我家には、母が外に脱出する2つのルートがあります。門扉からのルートと、車庫のアコーディオン扉からのルートです。
そうです、母は、車庫の扉からの脱出を企てたのです。

でも、それは、私も想定していたこと。私はお利口さんなのです。😊
もともと車庫のアコーディオン扉は、施錠できるタイプのものだったので、しっかりと鍵を掛けていました。

ここでも母は、車庫と扉を強くゆすったり、「開けへ~ん。」とわめいています。
門扉で、扉を強くゆすりだした頃は、母が可哀想になり、私は鬼👹かと、自責の念にとらわれたのですが、この頃になると、また、始まったぐらいにしか思わなくなりました。
私は、成長したのです。😤

想定内だったはずが想定外の出来事が

門扉の時と同じく、放っておくと、扉をゆすり疲れて、屋内に入って行くはず。
この行動を何度も繰り返す。すべて、私の想定内のことです。😊

ところが、突然、私の想定外のことが起こりました。😱

再度現れた母は、手に何かを握りしめていたのです。
門扉のときと同じくハサミかと思いきや、それは千円札数枚でした。
握りしめた千円札を車庫の扉の内側から外に向かって差し出したかと思うと、大きな声で喋りだしました。

お金あるで~ぇ。お金払うで~ぇ。

何してるの、お母さん、お金見せびらかしたら危ないで。悪い人に盗られるで。

仏さんの花買ったから、お金払いに行かなあかんねん。ここ(車庫の扉)開けてや。

そう言えば、昨日、私たちが仏壇の花を買って来たのでした。

仏さんの花は、私が買って来たんやで。だから、もうお金払ってあるで。

嘘つけ。私が仏さんの花買って来たんや。

じゃ、私がお金払いに行くわ。お金ちょうだい。

私が払いに行く。お金払わんと警察に捕まるやろ。ここ開けろ。

母は自分が仏花を買って来たので、お金を払いに行くと言って聞きません。
門扉と車庫の扉を施錠してあるのに、どうやって仏花を買いに行ったと言うのでしょうか。
母には、幽体離脱の特技でもあるのでしょうか。👻
それにしても、父や母の会話には、警察がよく登場します。日本の警察👮 の信頼度は頼もしい限りです。

私とのやり取りで、母は、興奮しだし、言葉が荒く、凶暴になってきました。
母からお金を取り上げるわけにもいかず、さりとて、話にもならないので、2階の窓から母を監視することにして、その場を離れました。

母は、車庫の扉をゆすったり、お金を差し出しながら「お金あるで~ぇ。お金払うで~ぇ。」を繰り返しています。
車庫の扉をゆすり疲れて屋内に戻るまで。

この行動がいつまで続くのやら、そのうち、悪い人に殴られてお金を取られるのではと心配でたまりません。😰

ところが、この一件は、この日だけの行動となったのでした。
何故か、それは、母が、握りしめていたお金をどこに仕舞ったのか忘れたからでした。(ちなみに、犯人は、私ではありません。😓)

私としては、これで一安心?だったのですが、次の日から、母の「お金盗られたぁ。お金あれへん。」が始まったのでした。

一難去って、また一難、もう、いい加減にして!!!😡

母の行動を見ていて思ったことがあります。認知症の人が何かをしでかすとき、家の中の小さな変化が影響しているのではということです。(例えば、仏壇の花が新しくなったとか。)認知症の人は、物事をすぐ忘れるように思いますが、生活の中の変化には敏感に反応する一面もあるように思います。介護疲れを癒すために屋内の模様替え!などと考えてはいけないかもです。



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