夜に玄関扉を開錠し、施錠しないまま放っておくという認知症の母の徘徊行動を阻止すべく、玄関扉をダイヤル式南京錠で施錠することとしました。玄関扉にダイヤル式南京錠を設置する方法を紹介します。
玄関扉を南京錠で閉鎖
認知症の母は、宅配弁当が来たとか、子どもが泣いているとか幻聴の聴こえるまま、夜に玄関扉を開錠して外に出て、玄関扉を施錠せず、屋内に戻るという徘徊行動を繰り返すようになりました。
夜、玄関扉を開錠して放っておかれることは、防犯上、非常にバットなことです。😰
母が開錠した玄関扉をいくら施錠しても、母は、夜中、何度かトイレに起きるので、その際、玄関扉を開錠されたらと思うと、気が気でありません。
そこで、母が夜に玄関扉を開錠できないよう防止策を講じることとしました。(と言っても夫がですが…。😳)
夫は、当初は、玄関扉のサムターンを細工することを考えたらしいのですが、いい知恵が浮かばなかったらしく、玄関扉をダイヤル式南京錠とチェーンで施錠するという手荒な方法を選択しました。😭
(ちなみに、サムターンとは、ドアを内側から施錠する際、回すツマミのようなものです。)
結果、我家の玄関扉くんは、下の写真のような痛々しい姿となったのでした。
その活用方法はと言うと、夜になれば、私たちが玄関扉をダイヤル式南京錠とチェーンで施錠し、朝になれば、ダイヤル式南京錠とチェーンを外すというものです。それも毎日。
結局、このルーティン業務は、夫の仕事となりました。(朝、晩は、私が忙しいので…。😉)
この手荒な方法は、大正解で、夜、母は外に出られなくなり、たとえ、玄関扉が開錠されても、ダイヤル式南京錠とチェーンで施錠されているので安心!となったわけです。
ただ、この施錠は、後々、母の異常行動を引き起こすこととなるのですが…。😰😰😰😰😰
ダイヤル式南京錠とチェーンでの玄関扉の施錠に必要な道具
私がご紹介する方法は、玄関扉が金属(アルミ)製で、扉の内部が中空になっている扉の場合の設置法です。(他の構造の玄関扉の場合は、この方法では設置できません。)
玄関扉をダイヤル式南京錠とチェーンで施錠するには、次の道具が必要です。
● 電動ドリル(夫が使っている電動ドリルです。)
日立工機 12V コードレス ドライバードリル 充電式 ニカド電池 FDS12DVD
● 使用するブラインドリベットに合った穴を開けるドリルビット(アルミ用)
※ ちなみに、リベットサイズ4.0mmのブラインドリベットに必要なドリルビッドは、4.1mm~4.2mm径のものです。
● 上のドリルビッドを使用する際、下穴を開けるのに使用するドリルビット(アルミ用)
※ 下穴用に何mmが必要とは言えませんが、これぐらいかと…。
● ハンドリベッター
※ ハンドリベッターはこの商品がおすすめです。リベットを打ち込む際、パッドアイのU字部分の接合箇所が干渉して、かしめることができません。この商品には、ロングノーズピースという部品が付属しているのですが、この部品を装着することにより、干渉せずに、かしめることができます。
● ブラインドリベット
※ ハンドリベッター用のリベットです。リベットサイズは、4.0mmがいいです。
● ダイヤル式南京錠
● パッドアイ(金具)
● チェーン(くさり)
上記の道具を使った施工方法
※ 我家の玄関扉は施工済みなので、代用物を使って説明します。
1 玄関扉のチェーンで施錠する位置と、パッドアイを取り付ける位置を決める。
2 パッドアイを取り付ける位置(パッドアイの上穴に当たる位置)に電動ドリルで下穴を開ける。
3 下穴の位置に電動ドリルで4.1mm~4.2mmの穴を開ける。
4 ハンドリベッターに装着されているノーズピースを回して外し、ロングノーズピースをねじ込む。
5 3の穴にパッドアイの上穴を合わせ、ブラインドリベットの太い方を差し込む。
6 ブラインドリベットの軸にハンドリベッターのロングノーズピース部分を奥まで差し込む。
7 ハンドリベッターで、ブラインドリベットを強く押し込みながら、かしめる。
・ハンドリベッターでかしめるには、かなり握力が必要なので、男性にお願いした方が…。
・2回、ハンドリベッター握り込まないと、かしめられない。
・かしめ終わると、ブラインドリベットの軸(下の写真の爪楊枝みたいな棒)がハンドリベッターの後ろから飛び出す。
8 取り付けたパッドアイの下穴の真ん中に、電動ドリルで下穴を開ける。
9 下穴の位置に電動ドリルで4.1mm~4.2mmの穴を開け、ブラインドリベットの太い方を差し込む。
10 6~7の手順で、ブラインドリベットをかしめる。